今年が終わろうとしています。
世界中の人が、いつもとは違う初めての日常をいくつも過ごしてきたことでしょう。

昨年の暮れからコロナ感染のニュースは始まり、私たちの暮らす地域の状況に伴って、１、２月と３月４月５月、、、と、月ごとにこれほどまで自分の気持ちが目紛るしく変わった年はなかった。

無論、今でも緊迫した状況でことに立ち向かっておられる医療従事者の方々や、やむなく職を追われてしまった方々、自粛の煽り等をまともに受け営業が危ぶまれている飲食店・ホテル関係者の方々などの、先が見えないことへの痛み苦しみは計り知れません。

私の職業というか（立場というか）から言うとすれば、イベント自粛や密になる事を避けるため、例年お仕事させて頂いていたものは全てなくなりました。
このブログもスケジュールを更新出来ない事で随分と滞ってしまいました。

お客様の前で歌う事もその機会すら奪われ、一時期は歌う事に興味を失い、音楽すら聴く気にもなれなくなって、このまま終わってしまうのかな…とさえ考えたりもしました。
お世話になっているライブハウスやホテルなどに対してなにか自分に出来る事はないのかと思いながらも、実際には何も行動出来ないほど自分自身がかなり疲弊していることだけはわかりました。

そのような日々の中、このような状況を経験して初めての体験がいくつかありました。
大きな事といえば、配信ライブなるもの。
色々なやり方はあるのですが、きちんとした音と画像で皆さんへお届けするには、それなりの準備と機材とそれを扱える人材と費用とがかかることが容易に開催出来ない問題点ではあるものの、これまでやっていたようにライブハウスでライブを行う場合、地元や近郊にお住まいの方以外はお越しいただくのが難しかったのが、配信だと何処からでもご参加いただけるという利点があります。
それでも、ライブは生でなくっちゃ。。という方ももちろんいらして、ご納得頂けないこともありましたが。
そういったものとは別に、歌っている動画を編集してyoutubeなどの動画サイトにアップし、広くどなたにでも御覧頂くパターンもまた、色々な方々の協力を得て今まで以上に積極的に行ってみました。

このような事に向き合っているうちに、少しずつ歌への興味と情熱が戻ってきて、今私が一番ほっとして嬉しく思うのはここなのです。

２０２１年が一体どんな年になるかわかりません。
どうやって皆さんに歌を届ける事が出来るのか。
新しい試みや、意識と思考の改革、学びが必要になるのかもしれません。
が、いちばんは、歌いたいという気持ちを大切に。そしてそれを応援して下さっている方々へ御応えしてゆきたい。

自分にとって大切な物は何なのか。
たくさんのことを発見出来た今年２０２０年に感謝して、とりとめもないふりかえりを締めくくりたいと思います。

どうか皆様も今年見つけたたくさんの宝物を大事に、新しい年を私たちの想いと意識と意思で、明るく元気な一年にしてゆきましょう。

本年も応援して頂きありがとうございました。
来年御会い出来る事を心より願って。